Tim Kinsella & Jenny Pulse – “Nena”

Tim KinsellaとJenny Pulseは、9月8日にリリース予定のKill Rock StarsのデビューLP ‘Giddy Skelter‘ のプレビュー・シングルとして、緊張感のあるゴージャスなバラード “Nena” をリリースする。アルバムの中で最も正直で傷つきやすい曲のひとつである “Nena” は、さらなるライヴのニュースと、Jonathan van Herikが監督したヴァンパイアの誕生日を追ったシュールなビデオとともにリリースされる。

このビデオの主人公は、実はこの曲の主人公ではないのだが、監督のヴァン・ヘリクはそのコンセプトをこう説明している: “Nena” は、日常生活の混沌の中に意味とつながりを見出そうとして、記憶と時間の中を漂う。最初は単純に思えることも、時間と記憶が溶け合っていくにつれて、幻想的で把握しづらくなっていく。ヴァンパイアは誕生日を祝うのか?

キンセラはこの曲の歌詞と由来をこう説明した:

「”Nena” の曲は、ピンク・フロイドの “The Wall” の “Vera” とくっついた。運命がそのような結びつきを決定した後、私たちは具体的にどのように結びつけるかを自問することになる。ハーフタイム・アウトロであったり、メロディックなギター・ソロを挿入したり。この場合、私たちは明白なものを選び、その名前に従った。

私たちは、メロディアスであり、かつ私たち2人とも個人的に思い入れのない名前を必要としていた。私たちは “Nena “という名前に同意し、その連想が “99の赤い風船” になった。「ヴェラ」という曲で決められたそのネーナに宛てたことは、この曲がカバーではなく、ある曲についての曲であることを意味していた。

しかし、その後、別のチャンス操作が適用された。その指令とは、私たちが思いつく最も困難で辛い事実を淡々と述べ、それをアルバムのどこかにメロディ的に収まるようにすることだった。そしてこの曲は、そのセリフが着地した曲なのだ。そしてそのセリフが入ることで、曲の「物語」がまた一ひねりしたものになった。

ビデオ制作中、監督のジョナサン・ヴァン・ヘリックにはこのことを一切言わなかった。私たちがおどおどしていたからではなく、彼がこの曲の意味するところを自分なりに理解するために、必要どころか、関連性があるとは思いもよらなかったからです」

Posted on 08/10/2023