Small Million – “Burnout”

長年のクリエイティブ・パートナーであるRyan Linder(ライアン・リンダー)とMalachi Graham(マラチ・グラハム)のコラボレーションに根ざした、オレゴン州ポートランドを拠点とするインディー・ポップ・バンド、Small Millionは、Linderの映画制作者としての経歴から得た、深い影響を与えるサウンド・プロダクションと、直感と抑制、コントロールを失い予期せぬ場所に行き着くこと、失敗することを厭わないこと、身体は喜び、身体は傷つくことなどについて綴った、スマートで生活感のある歌詞との組み合わせを得意としている。2018年の『Young Fools EP』以来、Small MillionのフロントパーソンであるMalachi Grahamは、「長年にわたる慢性的な痛みを経験することで、彼女の歌声からダンス映画、人間の弱さに対する観察に至るまで、すべてを変えた身体性の深い探求へと導かれた。それに小便もする」とグラハムは説明する。

リンダーとグラハムはデュオとして一緒に曲を書いてきたが、最近、Small SkiesのBen Tyler(ドラム)とLo PonyのKale Chesney(ベース、バッキング・ヴォーカル)が加わり、カルテットへと拡大した。”Burnout” は、グラハムの幽玄なヴォーカル・メロディ、きらびやかなギター・ライン、ドライヴ感のあるリズム・セクションを中心に構成された、フック主体のポップ・ナンバーだ。しかし、この曲の感染力の根底にあるのは、男性の独りよがりで平坦な自分像を破壊し、瓦礫と炎の中で踊りたいという女性的衝動についての一種の復讐ファンタジーだ。スモール・ミリオンのマラチ・グラハムは、「私の母はいつも、”お世辞の鏡 “にならないように気をつけなさいと言っていた」

Emma Josephsonが制作・監督した “Burnout” のビデオでは、Sammy Riosが、平坦化された二次元の人物像から抜け出そうと奮闘する女性を演じている。

Posted on 06/28/2023