Mia June – “Melbourne”

オーストラリアのパースを拠点に活動する19歳のシンガー・ソングライター、Mia June(ミア・ジューン)がニューシングル “Melbourne” を発表した。彼女の人と人とのつながりの魅力は、紛れもなく親しみやすいものであり、その結果、成長、良くも悪くも人生を経験すること、そして自分自身を発見することの興奮を歌にしている。ジューンは子供の頃から音楽活動を続け、10代でオリジナル曲を書き始めた。彼女の作品群はタイムカプセルであり、それぞれの曲は彼女の人生の一章であり、今のところ、世界と共有することに恥ずかしさはなく、成熟するにつれて振り返ることができる。

ジューンのニュー・シングル “Melbourne” のアイデアは、友人とのランチから生まれた。2人は数年来の知り合いだったが、その席でジューンは、自分たちがどれだけ年上に見えるかに気づいた。「”Melbourne”は、私の周りの人たちが成長し、変化していくのを見ること、私の子供時代が終わったという実感、そしてそれに伴う恐怖と興奮のミックスについて歌っているの」と彼女は説明する。「私の子供時代はメルボルンに移り、カルトに入り、ブッシュで暮らす “というコーラスは、私の2人の家族ぐるみの友人について歌っている。ふたりとも今までで一番幸せだと思う」。

音楽的には、”Melbourne”はクランチングなギターのディストーションとヴォーカル・ハーモニーの光沢を背景に、テレビのファズのようなサウンドですぐに押し寄せてきて、ミア・ジューンのデビュー・シングル”Hungry”の、より明瞭なインディー・ロックとは対照的だ。潮をイメージしたクレッシェンドとデクレッシェンドのドラム・パターンが、瞑想と様々なフックを通して曲を動かしている。ゴシップや秘密のささやきが全曲の背景にあり、暗い何かがやってくることを予感させるが、それ以上の何かからの逃避でもある。

Posted on 09/12/2023