テキサス州オースティンの至宝、White Denim が、結成20周年を飾るニューアルバム『13』を2026年4月24日に Bella Union からリリースします。バンドリーダーのジェームス・ペトラリが「自身の人生経験の反映」と語る本作は、権力や暴力、世代間の虐待といった重いテーマに向き合いながらも、家族の重要性や創造的な自由を力強く肯定する、彼らの飽くなき探求心の結晶といえる一作です。
先行シングルでありアルバムの幕開けを飾る「(God Created) Lock And Key」は、ロック、ファンク、ダブ、ソウル、そしてサンシャイン・ポップまでを飲み込んだ、White Denimらしい重厚なグルーヴが炸裂する楽曲です。「13日目に神はWhite Denimを創りたもうた」という諧謔的なフレーズで始まりますが、その実態は Captain Beefheart や Sun Ra に通じる、恐ろしくも内省的なフリーダム・ソング。市場への迎合を捨て、内なる怒りや解放を剥き出しにした「Fuck it(知るか)」という精神がサウンドに刻まれています。
本作のミュージックビデオは、ペトラリのスタジオの隣人である撮影監督 O’Connor Hartnett が手掛けました。困難な1年を経て再建を目指すコミュニティの中で、5年間自宅スタジオに籠もり鏡を見るように音楽と向き合ってきたペトラリの日常と、家族の風景を知る隣人ならではの視点が映像に反映されています。長年のキャリアを経て、自己保存や自意識から解き放たれた彼らの音楽は、これまで以上に生々しく、聴く者の本能を揺さぶります。

