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数百万再生を誇るバイラルヒットを経て到達した最高傑作——Mad Honeyが描く、スロウコアとシューゲイザーが交差する喪失と再創造の物語

オクラホマシティを拠点とするバンド Mad Honey が、ニューアルバム『Bridge Over Cumberland』のリリースを発表しました。2018年から活動を開始している彼らは、2019年の楽曲「Blue & You」がバイラルヒットし数百万回の再生数を記録するなど、シューゲイザー・シーンで着実に注目を集めてきた存在です。2023年のデビュー作『Satellite Aphrodite』に続く本作は、名門Deathwish Inc.とSunday Drive Recordsから今春リリースされます。

アルバム発表に合わせて、「Reaching」と「Marie’s Song」の2曲の新曲が同時公開されました。「Reaching」がソフトでデタッチドな推進力を持つ一方で、特筆すべきは「Marie’s Song」です。この曲は、切なく、憧憬に満ちたスロウコアのララバイ(子守唄)のような趣があり、バンドリーダーである Tuff Sutcliffe による、聴く者の心を打ち砕くような圧倒的なボーカルが楽曲の核心を成しています。

数多くのシューゲイザー・バンドが溢れ、記憶の霧の中に消えていく現代の音楽シーンにおいて、Mad Honey のサウンドは一線を画す輝きを放っています。眩暈がするほど霞がかった美しい音像と、確かな感情の揺らぎを感じさせる彼らの新曲は、単なるジャンルの枠組みを超えた魅力を持っており、改めて彼らの音楽に触れるべき価値を証明する強力なカムバックと言えるでしょう。