ドイツのエレクトロニック・ユニットMouse on Mars(Jan St. WernerとAndi Toma)が、2021年に他界したレゲエ界の伝説Lee “Scratch” Perryとの未発表コラボレーション・アルバム『Spatial, No Problem』を2026年6月5日にDominoからリリースすることを発表しました。本作は2019年12月から始まったセッションを基にしており、Jan St. Wernerは当時の様子について「言葉を交わすまでもなく作業が始まり、魚のスープやパパイヤを食べながら、とにかく笑いの絶えない時間だった」と振り返っています。
リリースに先駆け、アルバムの幕開けを飾るシングル「Rockcurry」のミュージックビデオが公開されました。Studio Sparksが監督を務めたこのビデオには、当時のレコーディングセッションの貴重な写真が収められています。アルバム全体として、Perryが生前こだわっていた「単なるレゲエに留まらないサウンド」を体現しており、ダブ、ジャズ、クラウトロックからアンビエントまでを自在に横断する、彼のキャリアを締めくくるにふさわしい野心的な遺作となっています。
また、アルバムの発売に合わせて、ロンドンのバービカン・センターで開催される展覧会「Project a Black Planet」にて、本作をテーマにしたインスタレーションが6月5日から13日まで展示されます。この展示では、専用の音響システム「D&B Soundscape」を用いたスペーシャル・オーディオ(空間オーディオ)でアルバムを体験できるほか、黒人意識や文化的抵抗、アフリカの伝統の継承を音楽を通じて探求するイベントも予定されており、多角的な視点から彼らの遺したビジョンに触れることができます。

