Prostitutes – “Dial Tone Degradation”

もうすぐ出る、クリーヴランドのプロデューサー Jim Donadio による Prostitutes のニュー・アルバム Crushed Interior から、先行でアップされた “Dial Tone Degradation” は、サンプリングした生のパーカッションやなんらかの音を、ミニマルに組立てていくサウンド。海外では Digitalis からリリースしている Frak や NNA Tapes の Diamond Catalog、Not Not Fun の Cuticle などと並んで、”テクノイズ” って括られるシーンのアーティストのひとりとして紹介されていますね。自身のレーベル stabUdown からの2作品に次ぐ新作アルバムは Digitalis Recordings から 3/7 にリリース。

Hair Police – ‘Mercurial Rites’ (Type)

そういえば、少し前に Wolf Eyes のメンバーがまた一人入れ替わった情報がありましたが、その脱退したメンバーである Mike Connelly が在籍し、同じトリオ編成でノイズでアヴァンなグループとして近い位置にある Hair Police の最新作 Mercurial Rites は、EP や限定系を除けば No Fun Productions からの Certainty Of Swarms 以来となるから、約5年ぶりのまともなリリースです。ちなみに Wolf Eyes のほうは新たなギタリストを追加しているようです。Mike Connelly は他にも沢山のプロジェクトやソロ活動をやっておりますが、Hair Police のドラムを中心に担当する Trevor Tremaine は Burning Star Core や Warmer Milks にも在籍し、もうひとりの Robert Beatty は、彼も Burning Star Core 等に参加するほか、最近では The Three Legged Race 名義で Spectral Sound などからもリリースしていたので、そちらの方で知ってる人もいることでしょう。Hair Police はノイズ路線ではあるけれど、内部崩壊したようなサイケデリック・ミュージックであり、ドローンとももまた違うオブスキュアなものが常にいらっしゃる。部分的なノイズは存在しても、それが中心ではなく、フリーフォークな要素というと語弊もあるかもしれないけど、即興的な要素は強い。ただ、即興でないないノイズ・ミュージックなんてあるのかって感じですし、そういう意味では Hair Police はしっかりとしたバンドとして成立している。そして、今回は特に今までの積み重ねをより内面的な方向に向かわせ、ていねいな作りになっている。音響?っていうか、そういうバンドよりも、少し辛辣な音が混ざりながらの即興音楽は、頭のなかから体の隅まで、いろんなもんがくすられて、なんかが活性されます。

8.0/10

Hair Police – “Mercurial Rites”

2001年から活動する、Mike Connelly (Failing Lights, Wolf Eyes), Robert Beatty (Three Legged Race, Burning Star Core) そして Trevor Tremaine によるノイズ・アヴァン・トリオ Hair Police の新作が、Type から 2/11 にリリースになります。まあとにかく痛い、怖い、音でございます。

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