Whitelands – Night​-​bound Eyes Are Blind To The Day

イギリスの黒人シューゲイザー・バンド、Whitelandsがデビュー・アルバム『Night-bound Eyes Are Blind To The Day』をリリース。ロンドンを拠点に活動するこの4人組は、Big JoanieやBob Vylanと並ぶ、新世代の英国黒人ギター・ミュージックの最前線。Whitelandsは、Etienne、Jagun、Vanessa、Michaelの4人組で、数年前にEtienneがYouTubeのおすすめビデオでSlowdiveのKEXPセッションを偶然見つけて以来、表向きはシューゲイザー・バンド。しかし、彼らは音楽的背景の寄せ集めのおかげで、復活したZ世代のサウンドトラックというジャンルに、新鮮なほど異なる角度から取り組んでいます。

伝統的に白人優位と見られてきたジャンルで、彼らのラインナップが完全にPoCであるという事実もあります。「白人男性がロマンチックで、繊細で、感情的で、ドリーミーな音楽を作るのはOKで、それとは対照的に、若い黒人男性は怒りに満ちた音楽を作るべきだという物語が根底にあります」とVanessa。「私たちは皆、このようなステレオタイプで育ってきたので、Whitelandsを見た人々は不思議に思うのだと思います」。

「私は多くのメディアを消費しています。テレビゲーム、音楽、ニュース、絵画、漫画、アニメ、映画、特にアニメが私のお気に入りです。表現の全体的な重みを理解し、感じたいという欲求があります。だから、曲は他の曲、絵、美学、「バイブス」、誰かが感じた感情を元にしています。基本的に、あなたはあなたが食べたものなのです」

このような食生活の結果、歌詞は、アンバランスな人間関係や傷つきやすさから、うつ病、ADHDと診断されたこと、そして新曲「Tell Me About It」（バンドのレーベル、Sonic CathedralのメンバーであるdearyのDottieがヴォーカルを担当）では、その診断後の恋愛をナビゲートしようとすることまで、あらゆることを扱った見事なものとなっています。アルバムの最後を飾るのは、帝国主義、人種差別、パフォーマティヴな無知を扱った詩的で政治的な2曲、「Setting Sun」と「Now Here’s The Weather」。

「わたしたちは、形だけのもの、小さな行動、妬み、憤りを経験してきました。だから私たちは、自分たち自身を証明し続けなければならないと感じています。自分たちが良い影響を与えていることは分かっていますが、Whitelandsには本当に壁を打ち破ってほしいのです」