Warm Exit – Ultra Violence

『Ultra Violence』は、ベルギーのブリュッセル出身の実験的ポスト・パンク集団、Warm Exitのデビュー・アルバムである。現在、EXAG’ Recordsファミリーの本拠地であるこのバンドは、4年前からアンダーグラウンド・シーンを牽引してきた。結成メンバーであるValentino Sacchiのみが残り、バンドは長い年月の間に何度も変貌を遂げてきた。

その残酷なまでの正直さがWarm Exitの音楽を形成し、醜いもの、攻撃的なもの、抑圧されたり無視されたりする感情、絶え間ないギグという苦難の旅の中でメンバーが学んだ感情を表現している。

パンク・アンダーグラウンド・シーンのDIY精神は、Warm Exitの音楽の質感と色彩を広げる要素を常に探し求めながら、バンドが様々な影響を受けてきたものをひとつにまとめる力となっている。バンドは、良いことも悪いことも醜いことも含めて、内面からエネルギーを生み出すたゆまぬモチベーションに突き動かされている。要するに人間なのだ。良いところも悪いところも、醜いところも。