Voodoo Beach – Wonderful Life

ARTIST :
TITLE : Wonderful Life
LABEL : RECORDS
RELEASE : 12/1/2023
GENRE : , ,
LOCATION : Berlin, Germany

TRACKLISTING :
1.Fremde Fenster
2.Nein
3.Die Hand
4.Meine Freunde
5.Immer Noch
6.23
7.Wonderful Life (feat. John Moods)
8.Meine Seele (feat. Hendrik Otremba)
9.Euphorie

音楽の好みは千差万別だが、それを融合させたいという願いから生まれたのメンバーは、ダーク・サイケデリック・ロックの折衷的なブランドを演奏してきた。Sonic Youth、The Horrors、Slowdiveにインスパイアされたこのベルリンのアンダーグラウンド・アクトは、リード・シンガーとギター・プレイヤーが脱退を決意するまでの約10年間、矛盾を創造性に変えてきた。解散の危機に瀕したバンドを救ったのは、ドイツのカルト・ノイズ・ロック・バンド、18th Dyeの創設メンバーであり、バンドのファンだったHeike Rädekerであった。彼は、バンドが間もなく解散すると聞いて即座に参加することを決めた。

奈落の底から戻ってきたVOODOO BEACHは、デビュー・フル・アルバムを構成する9曲の中で、まぎれもない生への欲望に満ちあふれている。アルバムの冒頭を飾る”Fremde Fenster”は、オリエンタルなギター・リードとファジーなベース・トーンに溢れ、ハイケの歌声が80年代のノイエ・ドイチェ・ヴェレのような親しみやすいタッチを聴かせてくれる。このバンドの中で、ハイケはかつてないほど輝きを放ち、彼女のオフザカフなギター・プレイと、John-Hendrik KarstenのファジーなベースとJosephine Oleakの特異なドラミングの硬質なコンボの組み合わせは、ワイルドで魅力的なステージを作り出している。

2年の歳月をかけて制作された’Wonderful Life’は、インディー・ロック、ジャングル・ポップ、ネオ・サイケデリアといったグループの特徴的なブレンドの自然な延長線上にあり、作曲とレコーディングに費やした時間の長さによって、バンドはサウンドに感動的な深みを加えることができた。悪魔は細部に宿るというが、ブードゥー教は夜空に響き渡る絶え間ない戦いの太鼓の中にある。VOODOO BEACHの解像度は、彼らの音楽のあらゆる振動に貫かれており、これらのトラックは、彼らの永続的な創造性とコラボレーションの証である。’Wonderful Life’は、早すぎる終焉を迎えるはずだったバンドのビルドゥングス・ロマンのようなものだが、幸運なことにVOODOO BEACHはこの素晴らしいアルバムでまだ活動を続けている。