Various Artists – To Begin At The Beginning: Phantasy Singles 2007​-​2010

ARTIST : Various Artists
TITLE : To Begin At The Beginning: Phantasy Singles 2007​-​2010
LABEL :
RELEASE : 5/12/2023
GENRE : ,
LOCATION : London, UK

TRACKLISTING :
1.LA Priest – Engine
2.Fan Death – Veronica’s Veil (Erol Alkan’s Extended Rework)
3.Riton & Primary 1 – Who’s There? (In Flagranti Remix)
4.Late Of The Pier – Best In Class
5.Boys Noize & Erol Alkan – Lemonade
6.Dance Area – AA 24 7
7.Bangkok (Dub)
8.Paul Chambers – Yeah, Techno! (Soulwax Remix)
9.Primary 1 – Hold Me Down
10.Babe, Terror – Summertime Our League (Four Tet Remix)

Dylan Thomasの代表的なBBCラジオドラマ「Under Milk Wood」の最初の言葉からタイトルを取ったこのシングルコレクションは、1954年のウェールズではなく、Erol Alkanのレーベルの意欲的な第一章を描いた2007年から2010年のロンドンに私たちを誘います。アルカンが毎週開催していたクラブナイト「Trash」を突然閉鎖した直後に設立されたPhantasyは、10年間のパーティーと創造性の倫理とエネルギーを拡大することに着手し、声、鍵、ギター、ダンスフロアのスペースを、自然なアーティストたちのコミュニティーに提供しました。

このコレクションは、LA Priestの最初のリリースである「Engine」から始まり、Sam Eastgateの別名義でデビューし、現在も親しまれています。当時、扱いにくいダンスバンドLate Of The Pierの創立メンバーとして知られていた彼らは、アルカン自身がプロデュースした素晴らしい最終シングル「Best In The Class」で登場します。また、レーベルディレクターのプロダクションに対する進化したアプローチは、当時のペースを緩めたディスコ調の休息である『Fan Death』の「Veronica’s Veil」を、ストリングを多用した豪華なリワークで表現しています。

盟友SoulwaxがPaul Chambersの「Yeah, Techno!」を巨大なレイヴ・スケールに発展させるなど、最近梳かれたこの時期の抑えきれないエネルギーは、それでも缶詰になり、自由に揺らされている。ハンブルクのハウス界の巨匠Boris Dlugoschは、ストンプな’Bangkok’で国際的なベースビンに同様の圧力をかけ、ここではプレッシャーのかかったダブの形で登場している。ダンス・エリアのミステリアスなデュオは、「AA247」でシカゴで好まれるドラムマシンをスイングさせる。しかし、AlkanがBoys Noizeと組んだ2作目の「Lemonade」は、真のグルーヴと稀有な個性に恵まれ、最も粘り強いスリルを提供していると言って間違いない。

一方、Four Tetは、ブラジルのアウトサイダー・アーティストBabe, Terrorの至福でうねるような、まさにサイケデリックなリミックスで頭の痛みを癒し、Primary 1の「Hold Me Down」は、グラムとポストパンクの影響を受けた過小評価されたストンプで輝き、シーンやジャンルを超えたファンタシーの今後の展開につながる作品となっている。

時間が経つのは早い。聴いてください。時間が過ぎる。