Ujko – Hudba k filmu

弾き方のわからないギターでEPを録音した2年後、Ujkoはピアノの弾き方を知らずにピアノアルバムをリリースする。さらに付け加えれば、『Hudba k filmu』は存在しない映画のサウンドトラックである。

以前、Ujkoがアウトサイダー・ミュージックの不器用さと露出した親密さで演奏していたとしたら、『Hudba k filmu』では代わりに映画音楽の感情とドラマチックな可能性に焦点を合わせているのである。映画は仮の姿かもしれないが、このアルバムはメランコリーとホープレスの物語を、本来はBGMであるはずの装いをもって、さらに突き刺している。また、ほとんどがインストゥルメンタルで、曖昧さと潜在的な投影を加えている// Hudba k filmuはリスナーに忍び寄り、彼ら自身の世界の重さで彼らを包み込んでいる。

Ujkoはそれによって、多くの映画音楽の作曲家のように僭越ながら彼の絶望を調停することに成功した。楽器演奏の技量不足もほとんど目立たず、『Hudba k filmu』が自らのコンセプトに溺れることなく、映画音楽として完成され、何一つ不足のない作品となっている。

カルト的なアンダーグラウンド集団Noize Konspiracyの活動をルーツとする音楽プロジェクト、Ujkoは、Mišo Ormosの別名義である。『Hudba k filmu』は、世界的に有名なレーベルweltschmerzenからの2枚目のリリースである。

Hudba k filmu

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