The Tyde – Season 5

ARTIST :
TITLE : Season 5
LABEL :
RELEASE : 3/8/2024
GENRE : , ,
LOCATION : Los Angeles, California

TRACKLISTING :
1.Heal Thyself
2.Tropical Madness
3.Glades
4.Did You See The Sunrise
5.Legend Of The Lost Art
6.Streetwise
7.Use Them
8.Leaving California
9.Let Me Hear The Music

「暑さとの付き合い方を学ばないとね、リコ。人生と同じよ。どんなに暑くても、遅かれ早かれ涼しい風が吹いてくるって、自分に言い聞かせなきゃね」。- Sonny Crocket『Miami Vice』より

ビーチ・ポップ・プロジェクト、の待望の5作目となるフルアルバム『Season 5』では、フロントマンのDarren Rademakerが80年代にインスパイアされたSuave Nouveauのビジョンを披露。青々とした口ひげ、メロウなマッチョ、ジミー・バフェットの亡霊、白い砂浜、セルリアンの空を舞うフラミンゴ、湾を切り裂くスピードボート、水平線の下に太陽が沈むと風になびくパステルリネンのスーツなどを想起させる、甘くメランコリックなラブソングの数々。

スペインの征服者フアン・ポンセ・デ・レオンがフロリダを「発見」したのは1513年。シーズン5』では、レデメーカーがこの花の咲く土地に戻ったこと、そして2020年に新天地を求めてカリフォルニアを離れるきっかけとなった芸術的ディアスポラについて振り返っています。「10歳から25歳までフロリダに住んでいましたが、フロリダを探索することはありませんでした。「戻ってきたとき、フロリダの美学をまるごと受け入れることにしたんです。サラソタのアールデコ調の家に引っ越して、ピンクの貝殻のランプを置いたんです。キーウェストには7回行きました。マリファナもタバコもやめて、”LOL “とか “amazeballs “とかも言わなくなりました。気分が違うんです。いい気分でした」。

『Season 5』の曲は、彼とカシオのキーボード、そして “マイアミ・バイス “と “マグナムP.I. “の再放送だけで、戸締まりをしている間に作り始めました。でも、この曲はカリフォルニアというより、もっと島々を歌ったものにしたかったんです」。桃色の夕焼けの魅力と、負の空間、精神的・時間的なズレ、黄金時代が過ぎ去り、放浪の時代が終わったという感覚を重ね合わせながら。

このアルバムには、Dan Horne、Colby Buddelmeyer、Matt Correia (Allah-Las)、Clay Finch (Mapache)、Albert Hickman、Derek James (The Entrance Band)、Alex Knost (Tomorrow’s Tulips)、Adam MacDougall (Circles Around the Sun/Black Crowes)など、多くの親友の才能が参加しており、アーティスト/ミュージシャンのMatt Fishbeck (Holy Shit)がデコ風のアルバム・アートワークをデザインしています。

“Heal Thyself”のようなトラックは、目を閉じ、ソーシャルメディアから切り離し、都会から遠く離れた、魂に優しい場所にいる自分を想像させるもの。「インストゥルメンタルの “Legend of the Lost Art”は、あなたを1989年頃のUKのセカンド・サマー・オブ・ラブのマッドチェスターの日の出へと誘います。

そして、過去にインスパイアされているのと同様に、これらの曲は不確かな未来を強く意識しています。最終的に、『Season 5』はこう問いかけます。新世界は一体どこにあるのか?ラーデメイカーの目には、それはもはや特定のアメリカの地理に存在するのではなく、すべての希望は、時を超越し、尽きることのない音楽の力と、私たちがそうありたいと願う場所へと私たちを連れて行ってくれるその力に残されているのです。たとえそれがもう存在しなくても。