The Golden Shadow – Worlds Within

1990年代末にエレクトロニック・ミュージック、主にサンプル・ベースの音楽に出会って、今ではクラシックと評価されているリリースを最初に聴いたのですが、その頃からずっと頭から離れないリリースがありました。

当時、私の大切な友人が持っていた音楽。DCでダビングされた音楽、壮大なラブストーリー、ワイルドなマザーファッカー・ダブ、そしてロンドンから生まれたファンク・ジャズ的なトリックノロジー。彼は1994年にデビュー・アルバム『Child’s View』とその前後の2枚のEPをリリースし、その後のアルバムではアンビエントやサウンドスケープ・ミュージックに傾倒し、ダウンテンポ／エレクトロニック・シーンからは姿を消していきました。

しかし、彼のトラック「For Tomorrow」のオリジナル・バージョンは、もう何十年も頭から離れません。イントロのギターを聴くたびに、懐かしい思い出が蘇ってきます。この曲を知って以来、同じようなものを作りたいと思っていました。ジャズの影響を受けた、スピリチュアルなダウンテンポ・ミュージック。しかし、何年経ってもこのアイデアは実現しませんでした。しかし、20年以上の時を経て、Worlds Withinの制作に取りかかったときに、このアイディアが戻ってきたのです。だから『Worlds Within』は、Golden Shadow名義でこのような音楽に取り組むための出発点なのです。