Sunlotus – Fever EP

ポストロックに影響を受けたインドネシア発のシューゲイザーは、MONOと My Bloody Valentineの突然変異のような轟音と轟音。地殻変動的なドローン、煮えたぎるようなディストーション、氷河のようなリズム。

このバンドは、リーダー／ギタリスト／シンガーのMade Dharmaのドリーム・プロジェクトで、地元のノイズやハードコア・シーンに欠けていた強烈な音量への欲求を満たすために作られたもの。ギターにDF Ahmad、ドラムにWiwit Nugrohoを従え、轟音と執拗なギターの壁で骨まで響かせ、空気をとろとろのゼリー状に変えるバンド。しかし、サンロータスのこれまでの最も印象的な偉業は、この怪物のようなイン・ザ・レッドのボリュームとディストーションを、非常に親しみやすいものにしただけでなく、深い感動をも与えるものにしたこと。

“Glass-like Dreams”のような壮大な叙事詩から、The Smithsの “Last Night I Dreamt that Somebody Loved Me “の生々しく容赦ない感情的な解釈まで、バンドは実存的な倦怠感から、鬱積したパンデミック的トラウマのカタルシス、さらには故郷ジャワの抑圧的な暑さまで、あらゆるものを衝撃的で希望に満ちたものに変えています。共感的なメロディーとソウルフルなヴォーカルは、分厚いリバーブに包まれ、オーバードライブしたギターのサイクロンがバックで吠える中、聴く者の心を強く掴みます。このパワフルなEPは、サウンドも内容も文句なしにヘヴィ。

『Fever』、揺れ動く現代にふさわしいレコード。Spiritualized, Explosions in the Sky, Azusa Planeのファンは、この音楽をよく知る必要があります。