Sugar Tradition – More Sugar

おやおや、今度は料理ですか。シュガー・トラディションの登場です。ロックンロール、R&B、そしてガレージ・パンクをこれほどまでに洗練された形で育むことができるのは、彼らの故郷デトロイトのような街ならでは。Antonio Keka（ギター／ヴォーカル）、Kevin Irwin（ドラム）、Arlo Betley（ベース）からなるトリオは、Stools、Toeheads、208と同世代で、ライブでは完全な力を発揮。彼らはまた、Detroit Cobrasをサポートするツアーを終えたばかり。

Sugar Traditionは、Feel It Recordsからのレコード・デビュー作である「More Sugar」で、その生々しくドライヴ感溢れるモーターシティ・サウンドを完璧に近い形で表現。「Rockin’ Baby」は、ドキドキするようなリズム・セクションから弾き出されるドライヴ感のあるピアノ・ラインを軸に、Kekaのギターとヴォーカルがミックスのハイ・エンドを支配。ハーモニカやタンバリンも随所に散りばめられていますが、やはり「Don’t Leave Me」で聴ける生々しいファズのかかったサウンドが圧巻。そうそう、Chuck Berry（チャック・ベリー）の “Come On “を熱唱しているのはもう言ったかな？それもすべてライヴ録音。45回転で14分。シュガー・トラディションは今、ロックンロール界で最も輝いている若手の一組。