Steven Adams – Drops

ARTIST :
TITLE : Drops
LABEL :
RELEASE : 11/10/2023
GENRE : ,
LOCATION : Melbourne, Australia

TRACKLISTING :
1.Out To Sea
2.Living In The Local Void
3.Moderation
4.Heads Keep Rolling
5.Making Holes
6.Pas Moi
7.Holiday Casual
8.Fascists
9.I Tried To Keep It Light
10.Day Trip
11.Cheap Wine Sad Face

かつてThe Broken Family Bandのメンバーだったが、2023年11月にからニューアルバム『DROPS』をリリースする。

成功の絶頂期にTBFBを脱退して以来、アダムスは様々な名義(Singing Adams、Steven James Adams、Steven Adams & The French Drops)で半ダースのアルバムをリリースし、ウィットに富んだ鋭い歌詞とメロディックな感性で、DIYインディー・ロック、フォーキーな内省、オフキルターなポップ・フックを表現している。

南ウェールズ出身のアダムスは、現在イースト・ロンドンに住んでいる。

「これまで私が作ってきたレコードはどれも、ある種の急ぎ足だった」とアダムスは言う。DROPS』は、2016年の『Old Magick』以来、ソロ・アーティストとしてクレジットされる初めてのアルバムであり、2020年以来の新曲であり、これまでで最も騒々しい(IS THAT OK?)

新曲を手にした彼は、まずウェールズの田舎町でドラムのDaniel Fordham(ダニエル・フォーダム)とベースのDavid Stewart(デヴィッド・スチュワート)と共に実験を開始した。その後トリオは、共同プロデューサーのSimon Trought(Comet Gain、Johnny Flynn、The Wave Pictures)と共に、南海岸のチャペルを改造したBig Jellyに曲を運び、DROPSのための基本的なトラックを録音した。

フル・バンド編成を避け(「一度にひとつのことに集中したかった」)、ギターにLaurie Earle(Absentee)、キーボードにMichael Wood(Hayman Kupa Band、Michaelmas)を迎えてイースト・ロンドンでレコーディング・セッションを行った。

その後、アダムスはレコーディングを自宅に持ち帰り、フランスの片田舎でひとりで作業した。「2020年、少し静かなうちに、ようやくホーム・レコーディングに取り組めるようになった。録音方法がわかってからは、時間のことは考えなくていいことに気づいた。基本的なトラックができたら、曲を進化させたり変化させたりすることができた。しばらくして、レコーディングを絵画のように考えるようになった。ある日の朝に何かを試して、午後にそれを塗り替えて、まったく違うことを試みる……そのプロセスを楽しむこと、バンガーを作ること、遊び回ること……そしてレコードをミックスするときに、プロデューサーのサイモンに混乱を解決してもらうことだった」。Fika Recordingsのトムがアルバムの進捗状況を確認するたびに、アダムスは「時間がかかっているけど、午後にレコーディングしたようなサウンドになるよ」と答えていた。

その結果、アダムスの90/00年代USアンダーグラウンド・ロックへの愛(PavementのBob Nastanovichはそのファンである)が前面に出た、ダイナミックでスピリット溢れる楽曲集が完成した。

荒涼とした/歓喜に満ちたオープニングの『Out to Sea』や、モーター調の『Living in the Local Void』から、奇妙に楽しい『Fascists』(アダムスは、悪党を倒した時の “小さなスキップ “を想像している)、『Day Trip』のサイケデリアのミニチュアまで、『DROPS』はサウンド的に説得力のある作品だ。エンディング曲『Cheap Wine Sad Face』の雪崩のような共感や、『I Tried to Keep It Light』の「もっと悪いことが起こるかもしれない…どうなるかわからないけど、時間をくれ」といった優しさの瞬間もある。

アダムスは言う。「私は時間の経過と、それが私たちの気持ちに与える影響に心を奪われている。このアルバムは、時間と当惑、そして物事の意味を理解しようとすることについて歌っている」。