Steve Roden – lamp (within​​​/​​​without the skin)

1997年から1999年にかけて、steve rodenは自宅の物質的な意味合いを音で探求した。3インチCDのセットを通して、彼は20世紀のデザイン・オブジェを考察し、そのフォルムと素材構造をサウンド・ピースを考案する手段として利用した。ランプ（皮の内／外）では、George Nelson（ジョージ・ネルソン）の独創的なデザインに思いを馳せた。

スティーヴは当時、「最初のアイデアは、毎日のようにアパートの部屋の中で、これらを “叩く “ことから生まれたんだと思う」と語っている。ジョージ・ネルソンがデザインし、Howard Miller Clock Companyが製造した1952年製のプラスチックとメタルのリブ付きバブルランプを、こすったり、吹いたり、弾いたり、引っ掻いたりすることによって、このレコーディングのすべての音が生まれた。音の一部は直接録音され、一部は電子的に操作・処理された。この録音には、他の物、楽器、音源は一切使われていない。”

この作品とシリーズの他の作品の核心は、触覚的で生活感のある、この謙虚な関わりである。シンプルで、好奇心が強く、身近なものを深く探求する。生きるための方法論のように思える。