Sleater-Kinney – Little Rope

Sleater-Kinney が11枚目のスタジオ・アルバム『Little Rope』をLoma Vista Recordingsからリリースする。グラミー賞受賞プロデューサー、John Congletonと共にオレゴン州ポートランドのFlora Recording and Playbackでレコーディングされた『Little Rope』は、現代ロック界で最も重要なバンドの1つによる、力強く正直で魂を剥き出しにしたアルバムだ。Little Rope』は、Sleater-Kinneyの30年近いキャリアの中でも、最も繊細で重層的なレコードのひとつである。このアルバムを完璧と呼ぶのは、その意図に対する侮辱のような気がする。このアルバムは、欠点と破れへと真っ向から突っ走るものであり、絶え間ない危機の中で生きることが私たちに何をもたらしたか、そして私たちがお返しに世界に何をもたらすかについての瞑想なのだ。表面的には、このアルバムの10曲は、控えめなものからアンセミックなもの、キャッチーなものから意図的にハードに仕上げたものまで様々だ。しかしその下には、おそらくSleater-Kinneyのアルバムの中で最も複雑で繊細なアレンジが施され、歌詞と感情の羅針盤は、解放的で恐ろしいもの、つまりコントロールを得る唯一の方法はそれを手放すことだという感覚の方向へとしっかりと向けられている。