Ruin Lust – Dissimulant

世界が封鎖される直前の2020年初頭に3rdアルバム「Choir of Babel」を発表したニューヨークのRuin Lust。放射性降下物の掩蔽壕に閉じこもったバンドは、武道的な熱意をもって、3年後の今、4thアルバム「Dissimulant」の制作に着手。

帝国主義的腐敗の最終段階において、Ruin Lustは堕落しつつある種族の膿みきった妄想に対して宣戦布告。現代のデス・メタル、グラインド・ウォー・メタル、ブラック・メタルのより獣性的な傾向の最も枯れた側面が、この音による悪魔祓いを強要し、野外に撒き散らされた生物兵器のように井戸を汚染し、窒息させ、軽蔑します。アルバムのクローズである’Chemical Wind’が完成するまでに残るのは、干からびた骨と乾燥した影だけ。

野蛮な疫病神のようでありながら、構成的には意図的である「Dissimulant」は、苦い青ざめを投げかけ、2023年のデス・メタル・シーンに傷口を残す作品。Ruin Lustのディスコグラフィにおける過激なマイルストーン。