ARTIST : PYTKO
TITLE : The Way We Blush
LABEL : Phantasy Sound
RELEASE : 10/28/2022
GENRE : experimental, ambient, artpop
LOCATION : London, UK
TRACKLISTING :
1.Golden Scales
2.Flowers
3.Planet
4.Orchids And Limes
5.Save My Day
6.Silent
7.Wife
8.Tango
9.Sea Salt
‘The Way We Blush’ は、ポーランド出身でロンドンを拠点に活動するアーティスト、PYTKOのデビューアルバムで、最近Phantasy Soundと契約した。DJ PythonとBullionによってそれぞれリミックスされた2枚のシングルに続く「The Way We Blush」は、PYTKOが考えるアウトサイダーミュージックのラビットホールを旅するような、華やかでエモい、クラシックなドリームポップと実験的でエレクトロニックなプロダクションをブレンドした作品です。
‘The Way We Blush’ は、2016年のBrexit投票直後にワルシャワからロンドンに移住したPYTKOが、英国に定住しようとした際に書かれたものである。新しい不確かな環境に身を置くことの複雑さと厳しい現実を反映し、アルバムに収録された9曲はそれぞれ音のショートフィルムのように再生され、リスナーが寄り添うことを促すストーリーを語っている。時に逃避し、時にカタルシスをもたらす ‘The Way We Blush’ は、親しい友人でありアーティストでもあるイヴェット・ウォンのイメージとともに、鮮やかな感覚を体験させてくれます。
子供の頃から作曲をしていたPYTKOの直感的なプロセスは、「音を素材のように扱う」ことです。このアプローチはアルバムのオープニングを飾る “Golden Scales” で一目瞭然で、絞め殺されたギターがデチューンされ、鮮やかな電子フィードバックに包まれる。最近のシングル’Flowers’はゴスやポストパンクを思わせ、This Mortal Coilのヒントを個人的ヒーローでスタジオのパイオニアであるAlva Notoに触発されたプロダクションで包んだような印象を与える。
“Planet” は、アーティストのもつれた感情を宇宙的なキャンバスに投影し、印象的なDIYの手法で渦巻くような風変わりなサウンドスケープを作り上げています。デビューシングル’Save My Day’では、PYTKOは痛々しい内なる独白を心にしみるメロディーに再構築し、’Orchids and Limes’では、ロマンスのさらに暗い感覚を、サイバー・バレアリックなエッジで野心的に描き出し、そのムードを “Silent” のグリッチなエレクトロに掻き乱されている。
The Way We Blush’が解き放たれると、PYTKOのライティングは切実な弱さを感じさせるようになる。”Your Wife” は、家父長的な期待に対する皮肉な反論であり、”Tango” は、エレガントな暗闇へと展開していく。最後に、”Sea Salt” の航海のファンタジーは、都市の圧力から遠く離れた海の約束に希望を垣間見るために、潮流を逆行させるように見える…
