Oscean – Chronium Radiance

アルゼンチン出身のプロデューサー、OsceanがTresorに帰ってきた『Chronium Radiance』は、彼らのサウンドを進化させ続け、最初の2枚のリリースで探求された要素を統合し、崇高な結果を生み出した、これまでで最も長いリリース。

複雑なパーカッシブ・リズムと、脈打つようなカデンツ・ミュージックのバランスをとりながら、しばしば相反するようなアイデアが巧みなタッチで溶け合い、至福のサウンドを作り出しています。

シンセ・パートがベースラインとパーカッションのソリッドな感触を横切るように漂うこのアルバムのA面には、空間と空気感があります：
オープニング・トラックのChronoRebelは、うねる雲のシネマティックなイメージを呼び起こす、推進力のあるトランス・インダクション。この漠然とした質感はNeon Harmoniesでも健在で、非常にシンコペーションの効いたドラム・トラックが色彩豊かなシンセの靄の中を縫うように進み、前作よりもテンポは低いものの、なぜか速い曲のようなエネルギーを持っています。

裏面は、ディープでファンキーなBlaster Imploderから始まり、より濃密でダークな質感。そして、ダイナミックなビートと広々としたシンセで12インチを締めくくるEchoes of Chaos。

レコード盤に収録されているトラックと並行して、3曲のデジタル・トラックがOsceanが築き上げた宇宙を広げています。恍惚とした愛のテーマ、Neon Harmoniesを再現したダブの川、そしてロー・テンポで漂いながらも、Osceanの世界への航海を締めくくるタイトルにふさわしい作品です。