Orions Belte – Women

2018年のデビュー・アルバム’Mint’以来、グルーヴィーでキャッチー、そしてドリーミーなインストゥルメンタル・ポップを安定供給し続けているOrions Belte。’Women’は3枚目のスタジオ・アルバムですが、映像作品付きの2枚のライヴ・アルバム、3枚のEP、そしてメンバーそれぞれがオリオンズ・ベルテの名義でソロ・アルバムをリリースした巨大プロジェクトも数えれば、それが真実のすべてではありません。3人のミュージシャンがじっとしていることはめったになく、インスピレーションは尽きることがないようです。彼らの音楽がこれほど需要が高いのもそのためでしょう。

いつものように、作曲とプロデュースはすべてメンバー自身が手がけており、今回は前作よりもすべてをより大きく、よりパワフルにすることに力を注いでいます。ストリングス・アレンジは、アルバム全体を軽々と流れていきます。夜空を眺めながら、ブラジルのアマゾンを通るでこぼこの田舎道をドライブする夢を見ながら、100万個の風船を一斉に放つような感覚。

ノルウェーのトリオの曲にはいつも素晴らしいスパンがあり、’Women’では「Silhouettes」のノイジーなギター・リフ、「I Will Always Miss You」のシネマティックなストリングス・アレンジ、「Jai Alai」の抗いがたいキャッチーなサマー・ヴァイブス、そしてほとんど哀愁を帯びた「When You’re Gone, I’ll Be Gone」ではLouien（Live Solberg）が美しいヴォーカルを披露。Orions BelteのリリースらしくMatias Tellezがミックスに参加し、Ola KvernbergとØyvind Torvundがストリングスのアレンジを担当。