Oren Ambarchi – Sagittarian Domain (10 year anniversary edition)

ARTIST : Oren Ambarchi
TITLE : Sagittarian Domain (10 year anniversary edition)
LABEL : Black Truffle
RELEASE : 3/18/2022
GENRE : experimental
LOCATION : Australia

TRACKLISTING :
1.Sagittarian Domain

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2012年に Editions Megoからリリースされた、ワンマンバンドのモンスター・アルバムの10周年記念再発盤。

Editions Megoのプレスリリースより。

といえば、’Suspension’のようなエレクトリック・ギターのソロ作品の、切り立った重低音のトーンしか思い浮かばない人にとっては、このリズミカルなワン・バンド・アルバムの怪物は、どこからともなく現れたように見えるかもしれない。しかし、ここ数年の彼の活動(ソロやJim O’Rourke to Stephen O’Malley and Keith Rowe Keiji Hainoなどとのプロジェクト)を見てきたリスナーなら、アンバーチがクラシックロック、ミニマルテクノ、70年代フュージョンなど音楽リスとしての情熱の痕跡を演奏やレコーディングでますます明確に表出しており、常に彼特有のロングフォーム構造と音響心理的なフィルタでそれらを処理していることに気づくはずだ。

‘Sagittarian Domain’ はスタジオセッションで録音され、Ambarchiのトレードマークであるギターの音はミックスの中心から外れ、その存在は時折、幽霊のように残響した揺らぎとしてのみ感じられます。ギターとベースが延々と脈を打ち、エレクトロニック・パーカッションや、灰野敬二との仕事でお馴染みの轟音モーター系ドラムが作品の核となり、70年代の刑事番組のテーマをカバーするファウストのようにブードゥーのグルーヴにロックされています。この作品は催眠術のような繰り返しの上に成り立っており、ドラムの打撃のアクセント、ベースとギターのラインの連動は、音色が徐々に変化しながら、ほとんど気づかないうちにビートの上を行ったり来たりしているのである。中盤では、マハビシュヌ・オーケストラの名作『Visions of the Emerald Beyond』の東洋的なフュージョンを抽象化したようなカットアップと位相シフトのストリングスが入り、その後、ギャビン・ブライヤーズとパープル・レインの要素を取り入れた、荒々しくも印象深いコーダへと戻っていきます。

‘Sagittarian Domain’ は様々な影響を受けているが、その全てを掘り起こし、明らかにアンバーチ自身のこれまでの研究の延長線上にあるものを発見している。