ONYON – Alien Alien

ARTIST :
TITLE : Alien Alien
LABEL : Records
RELEASE : 10/13/2023
GENRE : ,
LOCATION : Leipzig, Germany

TRACKLISTING :
1.Alien Alien
2.Talking Worms
3.Egg Machine
4.Goldie
5.Two Faces
6.Dogman
7.Blue Lagoon
8.Yahtzee
9.Invisible Spook
10.I Would Like To Eat The Newspaper
11.O.U.T.
12.Mower

ドイツのポスト・パンク・バンド、を昨年初めて聴いたとき、私たちの脳みそは大混乱に陥った。そこで私たちは彼らと契約し、その名を冠したデビュー・カセットEP(当初はFlennen/U-Bacレーベルから数量限定で共同リリースされた)を22年6月に再発した。”Last Days On Earth” は、バンドの最新作であり、としては初のフルアルバムである。



変則的なシンセに浸ったオニヨンの世界は、最初は戸惑うだろう。バンドのハーキーでジャーキーなリズムは、Devoや Kleenex/Liliput、あるいはレーベルメイトのLITHICSのようなバンドに馴染みのある手法かもしれないが、マリア・ウンタイムのウネウネしたシンセのスクイグルは、バンドの楽曲をポップに彩り、また、その楽曲を際立たせている。80年代のミニマル・シンセのプリミティヴなクールさと、60年代のガレージの針金で髪を縛られたようなクレティニズムが交錯し、特にマニアックなDogmanやファースト・シングルAlien, Alienのような曲ではその傾向が顕著だ。ギタリストのIlka Kellner(イルカ・ケルナー)の6弦のサルボは、エッジが裂けてほつれ、気取らずに荒れ狂う。ソロを弾くことはほとんどないが、Florian Schmidt(フローリアン・シュミット)のゴムのようなベースラインとMario Pongratz(マリオ・ポングラッツ)の淀んだドラムパターンに乗せて、棘のあるリードラインを放つことを恐れない。ケルナーとウンタイムはボーカルを分担しているが(英語とドイツ語の両方で、時には同じ曲で)、本当のマジックは2人が一緒に歌った時に生まれる。このグループの魅惑的な歌詞は、神秘性をさらに高めている。卵の機械、幽霊、しゃべるミミズ、新聞を消費する衝動など、不可解な神経世界の寓話は、人生や現実と虚構の間にある知覚できない空間に対する田園的で古風な理解をにじみ出させ、モダニズム的なSFレンズのフレアを通して変換されている。