NYOS – Waterfall Cave Fantasy, Forever

フィンランドのアヴァンギャルド、ノイズ・ロック2人組、NYOSが6枚目のフル・アルバムをリリース：’Waterfall Cave Fantasy, Forever’ である。BattlesやTortoiseの突然変異的なファンク・パンクのループと、ポスト・ロックの巨人Russian Circlesのようなシネマティックな音の壁を組み合わせたNYOSは、彼らの卓越した作曲の複雑さとライブの即興演奏を対比させ続けている。2022年のLP「Celebration」で初めて探求された、コール＆レスポンスによる創造的な自由を新たに発見した「Waterfall Cave Fantasy, Forever」では、NYOSが遊び心に満ちたカオスと奔放で舞い上がるような喜びの新たな高みに到達している。

NYOSは、2012年にギタリストのTom Brookeが、自身のレコーディング・スタジオTonehavenの設立を夢見て、故郷の英国リーズからフィンランドへと旅立ったときに誕生した。やがてトムは、地元のパンク・シーンで歯を食いしばり、何か新しいことを始めようとしていたドラマーのTuomas Kainulainen（トゥオマス・カイヌライネン）と出会った。このデュオは、マス・ロック、フリー・ジャズ、ハーシュ・ノイズをブレンドした独特の落ち着きのないサウンドを確立し、デビュー・リリースとなる2015年の6部構成のシングル「Vltava」を最初の数回の練習で書き上げた。

6枚のフル・アルバムと数十枚のシングルをリリースし、Zeal & Ardor、Esben & The Witch、The Comet Is Comingといった国際的な同世代バンドとともに世界中で数百回ものライヴを行うなど、バンドはそれ以降も活動を止めていない。破砕的なノコギリ歯のようなディストーション、繊細なシンバルワーク、そしてライブの臨場感と親密さを見事に表現するパワフルな空間表現を駆使している。

ループ・ギターとポリリズムのパーカッションを幾重にも重ねた無類のコントロールですでに有名なブルックとカイヌライネンの ‘Waterfall Cave Fantasy, Forever’ は、フリー・ジャズにインスパイアされたコール＆レスポンス・インプロヴィゼーションのカオティックな可能性と、彼らの恐るべき正確さを対比させている。このワンテイクの作曲アプローチは、友人たちが共有する驚異的な音楽的絆をさらに証明しているだけでなく、NYOSのサウンドの進化におけるエキサイティングな新章を象徴している。