Night Lunch – Fire in the Rose Garden

Night Lunchの『Fire in the Rose Garden』に収録されている曲は、廃墟と化したメトロポリタンストリップのネオンの下に咲く青々とした花のよう。この2枚目のロング・アルバムで、モントリオールのオフキルター・ポップ・アウトフィットは、忘れ去られた時代の色彩豊かなサウンド・パレットを披露し、往年のメロディーとそのハーモニー、そして初期R&Bのウィンクからポスト・パンクまで、幅広いアレンジの上に輝く控えめなウォール・オブ・サウンドの輝きを存分に取り入れています。

60年代から80年代のキャンディ・ポップに影響を受けたサウンドとは対照的に、この4人組は失恋の痛ましい物語や、欺瞞に満ちたでっち上げのスリラーを歌いますが、時折、愛と信頼に関するポジティブなメッセージも提供します。遊び心たっぷりに恋の失敗を嘆いたり、厳粛にカタルシスの喜びを喜んだり、ナイト・ランチは高度なエスケープ主義を扱い、愛が全能の炎であり、おそろいのタトゥーが結婚指輪の代わりとなり、真夜中の太陽の下、バラの花が埋立地に生い茂るパラレル・タイムラインのファンタジーに関与。

そのようなイメージに寄り添うように、『Fire in the Rose Garden』のプロダクションは、純粋にシンプルであると同時に、妙に大げさで、ベースが歩くための完璧でありながらしなやかなグルーヴ、ヴォーカル、キーボード、ギターのメロディーが繊細な残響の流れに沿って続く、手の込んだハーモニーの大聖堂を披露。セルフ・プロデュースによるこのアルバムは、Night LunchがD.I.Y.のルーツを掘り起こすと同時に、試練の時代に儚い安らぎを見出した作品。