Nice Biscuit – Rain

ブリスベンのNice Biscuitは、衝撃的なライヴ・ショーで有名ですが、謎めいたサイケ・グルーヴ「Rain」をリリースしました。この10年を決定づけた壊滅的な山火事と洪水をきっかけに書かれたこの曲は、気候の不確実性の厳しい現実を捉えたもの。サイケとガレージの巧みな融合である「Rain」は、ドライヴするリズムとクランチーなギターが融合し、曲にダイナミックな構造を与えている。

フロントウーマンのBillie StarとGrace Cuellの象徴的で幽玄なヴォーカルは、硬質な楽器の背景の上にそびえ立ち、曲の感情的な深みと歌詞のテーマを引き立てています。2人の歌声が絡み合うことで、この曲のメッセージである、休息を求める絶望的な訴えと、行動への希望に満ちた呼びかけという2つの性質を響かせる、心を揺さぶるような美しいメロディが誕生。全体的な効果は、サイケデリックな探求とクラウトロックの激しさをブレンドするナイス・ビスケット独自の能力を示す、豊かな音のタペストリー。

「私たちが「Rain」を書き始めたのは、オーストラリア全土で壊滅的な山火事が発生し、コミュニティが離散し、自然環境が破壊され、蔓延する干ばつが終わる見込みがないと思われた2019/20年末のことでした。2022年にミーニン（ブリスベン）で大洪水が発生し、数週間雨が降り続いた後、私たちは再び「Rain」の制作に取りかかりました。再び、私たちはこの無力感にとらわれました。そしてこの曲は、気候変動の影響と、最初は雨を願い、やがて雨がやむことを願うという、不安な心理的影響を反映したものになりました。私たちはこれを反映させるために歌詞を変え、「雨を止めて」と「雨を止めないで」を交互に歌うようにしました。私たちは、気候変動を緩和するための行動が無視されるシステムの中で生きています。そこでこの曲では、虹が「コンクリートを突き破って」システムの束縛から解き放たれ、変化と雨をもたらす様子をイメージしました。この曲は、私たちを無力に感じさせかねない状況を前向きにとらえ、すべてが不確かな状況でも希望を失わず、前進し続けるよう勇気づけてくれます」 – Nice Biscuit