Natasha Pirard – Dream Cycles

ほとんどのミュージシャンに、その動機やインスピレーション、プロセスについて話を聞くと、だいたい似たような、大まかには同意できるテーマのバリエーションが出てきます。彼女は本当に違います。彼女の音に対する興味は、表面的で刹那的なものをはるかに超えています。彼女は、音が私たちにどのように、そしてなぜ感じさせるのか、音の政治的意味合い、騒音公害、そして私たちの身近な環境に埋め込まれた日常的な音に魅了されています。

DEEWEEからのデビュー・リリースである『Dream Cycles』を聴けば、このことがよく理解できるでしょう。音、ループ、周波数、波の120分の探求であるこの作品は、4つのカセットテープを15分に分割した8つのパートからなる音楽サイクルであり、直線的な時間ではなく、周期的な時間という概念を反映していると彼女は考えています。8つの曲のサイクルは繰り返し。基本的で機能的なものから始まり、時間をかけて作り上げていきます。最初は1つの音から始まりますが、すぐに他の音が聞こえてきます。そこからまた別の場所に連れて行かれ、そこでまた別の音が聞こえて……。その輪は終わりがありません

Natasha Pirardはヘント出身の音楽学者、作曲家。2月21日、アルバム『Dream Cycles』をカセットテープ4本組の限定ボックスセットでリリース。