More Eaze, Pardo & Glass – Paris Paris, Texas Texas

OOH-soundsのファミリー・メンバーであるMore Eaze、Pardo、Glassが、アンビエント・ネオ・フォーク、フラクチャー・エレクトロニクス、そしてロマンティックなエスケープを繋ぐ天空のアルバムに参加。

Wim Wenders監督の1984年の傑作ロード・ムービー・ドラマを引用した「paris paris, texas texas」は、アメリカーナ、再サンプルされたギター、きらめくエレクトロニクス、繊細なフィールド・レコーディング、加工されたヴォーカルが織り成す印象的なシネマティック・タペストリーだ。

このプロジェクトの始まりは、2022年の夏、パルドとグラスが実験的なギターのレコードを作る目的で、小さなスタジオで即興演奏を録音し始めたことに遡る。時間が経つにつれ、草稿は巨大さと親密さを同時に感じさせる、魅惑的なギターのテクスチャーの塊へと発展していった。過去と現在をつなぐ、彼女の横断的で繊細なアプローチをレコーディングに加えるのに、これほど適した素材はなかった。

穏やかなアンビエント・フォークから曲がりくねったペダル・スティールのパッセージ、煌めくエレクトロニクスから歪んだドローンまで、「paris paris, texas texas」は単なる “雰囲気 “ではなく、空中から独自の雰囲気を呼び起こすアルバムだ。蛇が脱皮するように、レコードはトラックからトラックへとゆっくりと変化していく。遠い大西洋を越えてきたにもかかわらず、否定しがたい暖かさと親密さを呼び起こす。OOHのカタログにおける画期的なリリースであり、そのキュレーションと感性の魔法を1枚の素晴らしいレコードに収めたものである。