Max Bien Kahn – When I Cross It Off

悲しみ、失恋、新しい恋、セックス、コーヒーを淹れること、犬の散歩、そして一日一日の仕事をこなすこと。ビエンカーンは、喪失の処理や恋に落ちるというような普遍的なテーマに平易な感覚でアプローチし、その根底にある知恵を明らかにしている：悲しみの後では、結局のところ、日常の小さな喜びを受け入れることが人生に幸福を取り戻すのだ。そのためこのアルバムは、ラップ・スティール、オルガン、ヴォーカル・ハーモニー、そして時折ホーン・セクションと並んで、シェーカー、タンバリン、ボンゴが大きくフィーチャーされている。頻繁にコラボレートしているダフ・トンプソンを共同プロデュースに迎え、ビエンカーンは最小限の機材で実験的な音色を散りばめたライブ・サウンドを作り上げた。