ARTIST : Love Sex Machine
TITLE : TRVE
LABEL : Pelagic Records
RELEASE : 4/12/2024
GENRE : doom, postmetal, sludge
LOCATION : Lille, France
TRACKLISTING :
1.FUCKING SNAKES
2.TEST26
3.TRAPPED FOR LIFE
4.BODY PROBE
5.CANOPY
6.BROKEN CODE
7.CARBONIC BEAST
8.AUTISM FACTOR
9.HOLLYWOOD STORY
10.MASK
もし忍耐が美徳であるならば、Love Sex Machineは聖人であるに等しいかもしれない。たとえ聖人であっても、ダウンテンポのポストメタル的グルーヴとユーモア溢れる歌詞のセンスに彩られた、最も汚らわしいスラッジ・メタルのリフを好むのであれば。Trve」は、復活した義憤、辛辣な社会的コメント、そしてもちろん、言いようのない嫌悪感を抱かせるヘヴィネスが詰まった待望の10曲。
とはいえ、Love Sex Machineが真剣に取り組んでいないわけではありません。アルバムの冒頭から、ヨーロッパ・スラッジ・シーンの特異なベテランであるバンドの10年にわたる経験の証。その間に、フランスの4人組は骨から脂肪を削ぎ落とし、威嚇的で催眠術のようなリフの鼓動だけを残し、あなたの脳に着実にトンネルを掘っていきます。
アルバムの冒頭を飾るリード・シングル「FUCKING SNAKES」が私たちの喉を鷲掴みにし、フロントマン、イヴのデス・ガラガラのような遠吠えが頭蓋骨に響く中、リフが次々と押し寄せてきます。麻痺するような、しかし爽快な体験。
Trve」には、Love Sex Machineが得意とするこの音楽的対決に新たな要素を加える、魅力的で洗練された、紛れもなくポップなエッジも。アトモスフェリックなイントロ、余計なリフレイン、不気味なインストゥルメンタルのアウトロなど、ヘヴィ・ミュージックの古典的な特徴かもしれないが、ここではそのようなものは皆無。FUCKING SNAKES」のように、「Trve」のほとんどのトラックは3分前後で、不穏なほど楽観的な長調で演奏されるハイオク・ブラックメタル・リフ、勝ち誇ったかのようなシンセ・モチーフ、そしてラブ・セクス・マシーンにとって初となるヴォーカル・ハーモニーをフィーチャー。
バンド自身、エンジニア兼スタジオ・オーナーのFrédéric Pecqueur、プロデューサーのSanford Parker(Eyehategod、Yob、Harm’s Way)が共同でレコーディングした「Trve」は、世界が崩壊の危機に瀕している中、父性を受け入れることで定義されたレコード。リフやリフレインは揺るぎなく、毅然としており、容赦がない一方、このアルバムの歌詞はバンドが共同で書いたもので、その間に蓄積された混沌を表現するために、常に手を加え、忘れ、書き直したもの。
恥ずかしげもなく怪物的な作品である「Trve」は、Love Sex Machineが8年がかりで仕組んだ醜悪な罠。