L​ä​uten der Seele – Ertrunken Im Seichtesten Gew​ä​sser

この場所は、Läuten der Seele（レーテン・デア・ゼーレ）のクリスチャン・ショッピックの考えや夢にしばしば戻ってくる場所である。あるのかないのかわからない秘密の場所は、探究心をくすぐる。

2年ぶり3作目となるLäuten der Seeleのアルバム『Ertrunken Im Seichtesten Gewässer』は、こうした経験に直接インスパイアされている。このレコードは、4つの楽章に分かれた2つの長編作品として発表され、それぞれのタイトルは、この自然環境と想像力との交差を反映するように付けられ、無数の不確定なサンプル、フィールド・レコーディング、様々な録音楽器から引き出されるコラージュのプロセスに依存している。Läuten der SeeleとしてもBrannten Schnüreとしても、ショッピックの作品に慣れ親しんでいる人なら、彼の特徴である、深く重ねたコラージュが抽象化された過去のヴィジョンを現在に蘇らせる手法の数々を見出すことができるだろう。作品をよく観察すれば、渓谷の場所を知る手がかりが見つかるかもしれない。音楽そのものが、隠された世界を特徴づける無常感を、それがどこにあろうとも、誰のものであろうとも、より広く示唆しているのだ。