Julia Holter – Something in the Room She Moves

Julia Holterが6枚目のアルバム『Something in the Room She Moves』で内なる鼓動を追いかけるように歌う「My heart is loud」。ロサンゼルスのソングライター、Julia Holterのこれまでの作品は、しばしば記憶や夢のような未来を探求してきましたが、最新アルバムは、より存在感を追求しています。「私たちの身体の複雑さと変容可能性にインスパイアされた、身体的なフォーカスがあります」とホルター。彼女のプロダクションの選択とアレンジは、滑るようなヴォーカル・メロディと対置するフレットレス・エレクトリック・ベースのピッチの連続体を形成し、ヤマハCS-60のラインは、暖かい管楽器とリードを絡め取ります。「流れるようなサウンド、水のような、体内の音の世界を思い起こさせるような世界を作ろうとしました」とホルターは彼女の流れるようなハーモニーの世界について語っています。

“何が美味しくて、何が全知全能なのか？”と歌うのは、アルバムの呪文のような中心曲「Spinning」。私が訪れている円環の魔法とは？ホルターの言葉を借りれば 「その瞬間にいること、そしてその瞬間とは何なのか」。彼女は『Something in the Room She Moves』でそれを新たに発見し、ソマティックな周波数で歌いました。