Jeremiah Chiu – In Electric Time

ARTIST :
TITLE : In Electric Time
LABEL :
RELEASE : 9/29/2023
GENRE : ,
LOCATION : Los Angels

TRACKLISTING :
1.ElectroComp 101
2.Seawater Swell
3.For Voices
4.Rococco Rondo
5.A Cloud Song
6.Rhythm Bell
7.Brush with Thin Air
8.Rhythm Serge
9.Static Stone Railway
10.Transparent Spheres
11.Echo Arp Hold
12.In Electric Time

2023年6月29日、はロサンゼルスのハイランドパークにあるヴィンテージ・シンセサイザー・ミュージアム(VSM)に入った。VSMの膨大なクラシック・シンセサイザー、レア・シンセサイザー、定番シンセサイザーのコレクションを探索し、VSMの創設者兼キュレーターであるランス・ヒルの助けを借りながら、マシンのシーケンス、トリガー、レイヤーを重ねていった。

ヒルはこう振り返る: 「ジェレマイアはエンジニアが来る前に到着した。彼がGleeman Pentaphonicにサウンドとシーケンスをプログラムし始める前に、私たちは5分ほど話をしました。エンジニアが来るまでに、ジェレマイアはグリーマンの周りに他のパーツをいくつか作っていて、それらはどんなコントロール方法でも同期していなかったが、ただ互いに呼び合って反応しているように聴こえた。彼らはタスカム388をパッチベイに接続し、録音を開始した。ジェレマイアはそれで演奏し、それで終わった。1時間足らずで書き上げ、録音した最初の作品。それは自然で、楽しく、自由な感じだった。そして、セッションの残りはほとんどそうだった。常に恍惚とした動き。ヒップホップ以外のセッションで一番楽しかった」。

こうして出来上がったアルバム『In Electric Time』は、わずか2日間でレコーディングされ、その後の2日間で編集が完了した。エンジニアのベン・ラムスデインによって完全アナログで収録され、彼自身も数曲で演奏に参加している。Bitchin BajasのCooper Crainも出演しているが、最終的にこの作品集は、オーガニックなエレクトロニック・ミュージックの直感的な表現であり、チウが一人でコンセプチュアルに制作したものである。ある意味では、『In Electric Time』は、Raymond Scott(レイモンド・スコット)のエレクトロニック・スタジオ・レコーディングのようなダイレクトさ(シャープなカットや部屋のおしゃべりなど)を反映し、またある意味では、『Harmonia』のその瞬間のマジックを想起させる。

即興演奏へのアプローチは、VSMのミキサー・セットアップ(シンセサイザーのセクションがすべて1つのミキサー/パッチベイにルーティングされている)を採用し、スタジオの端から始めて、6つの異なるセクションを回るというものだった。私は、自分が最も慣れ親しんでいる、あるいは何年もかけて研究してきたシンセサイザーから始め、すぐに使いこなすことができると確信していた。ヴィンテージの機材で作業する場合、楽器がユニークに歌うスイートスポットが必ずある。フィルターや共鳴の仕方、鍵盤のアクション、トリガーやシーケンスに使用するコントロール電圧の能力、あるいは搭載されているユニークな機能などだ。メロディやリズムが思いがけない形で現れる瞬間を見つけるのが好きで、彫刻というより考古学のように感じることもある。編集もかなり即興的で、生々しく自然発生的な感じを維持するために、しばしば異なるセクションの断片を互いに対話させながら引っ張ってきた。ベンがテープを始めたり止めたりする瞬間を録音で聞くのが好きだったので、長くてその瞬間を超えたテイクは、新鮮なアイデアに直接ぶつかったりした。