Hochzeitskapelle – The Orchestra In the Sky (Tokyo Recordings)

『The orchestra in the Sky』の太平洋の叡智を示す大きなヒントが、アーティスト名「Hochzeitskapelle + Japanese Friends」にあります。これはまさに、友情、仲間意識、コラボレーション、そして創造的な交流に基づく、そして共鳴する音楽だからです。東京でのレコーディングを記録した2枚のアルバムと、神戸でのセッションを収録した2枚組のアルバム。

Hochzeitskapelle は、The Notwist、Alien Ensembleのメンバーやジャズ・シーンの友人たちによって結成されたドイツのインストゥルメンタル・クインテットで、すでにご存知の方も多いでしょう。これまで3枚のアルバム（うち1枚はKama Ainaとのコラボ作品）（2018年『Wayfaring Suite』）をリリースしてきた彼らは、親密で遊び心にあふれ、豊かで人間味あふれる演奏方法を確立してきました。メンバーのMarkus AcherがMorr Musicのために日本のインディー・ポップをコンピレーションした「Minna Miteru」シリーズに後押しされたのは間違いないでしょう。日本のシンガーソングライター、Makoto Kawamotoのニューアルバム『Hikari』のバックを務めたこともあります。

Minna Miteruのコンピレーション、HochzeitskapelleとThe Notwistの日本ツアー、そしてMarkus AcherのSpirit FestグループとTenniscoatsのSayaとUeno。後者は『The Orchestra in the Sky』の多くに参加しており、特に「Tsuki no oto」のようなブラス・アンサンブルのZayaendoが参加する曲では、Sayaの歌声が際立っています。シンガー・ソングライターの池間裕子も何度か登場し、Eddie Marconも2度参加しています。彼らの曲は相変わらず美しく、スペクタルなアシッド・フォークですが、Hochzeitskapelleが瑞々しく切ないブラスとストリングスで細部を埋めています。

例えば、Gratin Carnivalのか弱いフォーク、sekifuとZayaendoのメンバーであるKanako Numataによる楽しく穏やかなポップ・ソング、ポポと揺れるコンソートで演奏される美しくよどんだメロディーのトリオ。このグループは、Zayaendo、Fuigo、MitamuraKandadan? の存在とともに、日本のアンダーグラウンドのブラスバンド好きと強く結びついています。彼らは皆、AcherとSayaが最近編纂したAlien Parade Japanのコンピレーションにも参加しています。

天国のようなポップ・ソング、親しみやすい民謡のメロディー、肺いっぱいに広がる陽気なブラス、深く泣くようなストリングス、そしてうっとりするようなため息。最後の言葉はAcher自身： 「この何年かの間に私たちがしてきた様々なことがここに集結し、何か特別なものが捕らえられたような気がします。お気に召していただければ幸いです」