Hashshashin – Śara​ṇ​aṃ EP

ARTIST :
TITLE : Śara​ṇ​aṃ EP
LABEL :
RELEASE : 11/10/2023
GENRE : , ,
LOCATION : Sydney, Australia

TRACKLISTING :
1.Ghanzi (Avidyā)
2.Haḍḍa (Dhyāna)
3.Sindh (Śūnyatā)

催眠術のようなリズム、シネマティック・ポストロック、そして東洋音楽の伝統が織り成す瑞々しく瞑想的なアルバム『Śaraṇa_E43』をよりリリース。

シドニーを拠点に活動するトリオは、Secret Chiefs 3、Om、Grailsといったアーティストやアフガニスタンの古典音楽、民族音楽からインスピレーションを得て、3つの複雑なコンポジションを生み出した。

奇妙なタイムシグネチャー、サイケデリア、超越的なドローンというバンドの特徴的なブレンドに根ざしつつも、『SHARANA_BL43』は、ベースとドラムに加えてタジキスタン、イラン、アフガニスタン、パキスタンの弦楽器をフィーチャーした、広大な2ndアルバム『Badakhshan』(2019年)からトリオがいかに進化したかを示している。

新譜では、ギタリストのLachlan R. Daleが過去5年間の大半を費やして研究してきたアフガニスタンのルバーブを中心に、より焦点を絞ったまとまりのあるサウンドを聴かせている。どの曲も古代楽器のサウンドとダイナミックの可能性を取り入れており、砂漠、小さな町、ヒンドゥークシュを越えてリスナーをゆっくりと連れて行くような刺激的な構成で、内省的かつ催眠的なムードを作り出している。

「アフガニスタンのルバーブに恋してしまったんだ。「気がつくと惹かれているんだ。その音は、酔わせるような、トランスを誘うような質を持っている。だから、南中央アジアの神秘的でシャーマン的な慣習の中に、この楽器があったとしても不思議ではない。具体的には、私はアフガニスタンの美しい古典ルバーブの伝統を研究してきた。この伝統はインドの古典音楽を取り入れており、Ustad Mohammad Omar、Ustad Rahim Khushnawaz、Homayoun Sakhiのようなアーティストに代表される」

このアルバムでは、ドラマーであるEvan McGregorがミキシングを担当し、バンドがアルバムのサウンドをより実験的で洗練されたものにするための時間が増えた。

映画のような雰囲気とは裏腹に、このアルバムは前作よりも内面に焦点を当てたアルバムであり、精神修養に明確に根ざしたコンセプトを踏襲している。Śaraṇṃ」は仏教・サンスクリット語で「帰依する」を意味し、各曲には、ディヤーナ(瞑想に没頭する至福の境地)、アヒサー(非暴力とすべての生命への敬意)、シューニャター(虚無/無常)といった、南中央アジアの歴史的地域名と仏教の概念の両方が冠されている。レコードのジャケットには、洞窟の隠れ家が描かれ、現在のパキスタンにあるスワート渓谷の美しい写真が使われている。

「Śaraṇaṃは、私たちが長年一緒に演奏し、実験と表現の方法に慣れてきた自然な結果です」とドラマーのEvan McGregorは説明する。デビュー作『nihsahshsaH』と続くアルバム『Badakhshan』の要素を融合させ、洗練させた、僕らの曲作りのプロセスにおける論理的な進歩なんだ」

このアルバムの最後の曲、シンド(Sūnyatā)では、ラクランがギタリストとして再び登場し、エヴァンの美しい作曲をエストニアのハング・ドラムで伴奏している。内省と思索を促し、東洋と西洋の文化の架け橋となることをささやかながら模索するこのリリースの最後を締めくくるにふさわしい穏やかな作品だ。

『Śaraṇaṃ』でハッシュシャシンは、ポスト・ロックやプログレッシブ・ロックの枠を超え、インストゥルメンタル・ミュージックの可能性を追求し続けている。彼らはオーストラリアで最も興味深く、実りあるアンダーグラウンド・アーティストの一人であり、新しいサウンドとインスピレーションへの道を自ら切り開き、リスナーを一緒に旅に連れ出そうとしている。