ARTIST : Galaktic Rogue
TITLE : Behind The Mask
LABEL : Rucksack Records
RELEASE : 12/16/2022
GENRE : hiphop, beats
LOCATION : Russia
TRACKLISTING :
1.He’s Back
2.He Wore a Mask
3.Mister, Are You a Bad Man?
4.Worst Nightmare
5.Show Your Face
6.Another Nut in a Costume
7.Laugh of Henchmens
8.Secrets
9.A Real Hero
10.Do You Know the Difference Between Good & Evil
11.The Cape is a Little Much
12.Be a Rebel
13.The True Mad Scientist
14.Father & Son
15.That’s All
信頼していたMPC 2000XLを新しい武器に交換するのは、悪役らしい行動です。しかし、Galaktic Rogueの特異な頭脳からは、他に何を期待することができるだろう。’Behind The Mask’ はほぼ全てSP-505で制作されており、昨年のデビュー作「Villainz4Life」に新しいサウンドレイヤーを追加している。
スーパーヒーローのアニメの寸劇、サウンドトラックのレコード、ヨーロッパのレアグルーヴ、そしてMadvillain、Def Jux、「Donuts」時代のJ Dillaの遠いエコーなど、本質的な部分は変わっていない。しかし、音はもっと硬質なものへと変化していく。SP-505は、ローグが追加エフェクトで強化したサウンドと、すべてのビートをヴィンテージ・カセット・デッキで録音することで、より「ダーティ」なサウンドを実現している。
2021年の「Villainz4Life」のアルバム説明にもあるように、そのDIY的で容赦のないビートへのアプローチにはパンク的な姿勢がある。今にして思えば、今年の初めにRucksack RecordsのレーベルメイトであるSpectacular DiagnosticsにRogueがマノ・ア・マノ・ビートメイキングの乱闘を挑んだ時(ダブルカセット『The Conqueror』/『Peleks』につながる)も、そんな大胆な行動であった。
‘Behind The Mask’ というタイトルから、Galaktic Rogueは超悪役のマスクの裏に隠された人格を垣間見ることができる、と思われるかもしれない。しかし、このビートテープを聴くと、実際には彼の奇妙な宇宙へのワームホールのポータルにさらに深く引きずり込まれてしまうのだ。