EXOS – Cyber City, Vol. 1

90年代半ばまで遡る輝かしいキャリアを持ち、実験的なダブテクノで賞賛されることも多いArnvidur Snorrason。『Cyber City Volume 1』では、このような速いテンポの作品に挑戦しており、彼のBPMレンジの中でも速い方に位置する、未知の世界へと向かうアクセル全開の作品。

オープニング・トラックの「Open Your Mind」は、容赦ないキック・ドラム、酔いしれるようなアップワード・スパイラル、スキッターなパーカッションがハードにヒットし、ウォーミングアップの暇もないほど。続く「We Are In Control」は、洞窟のようなキック・ドラムが戻ってくるたびに徐々に狂気を増していく、顔を溶かすようなレイヴ・スタブのハイ・オクタンな一曲。さらに「Buzzer」では、低音域と歪んだハイハットをミックスしたアフターアワーズ・ミックスで締めくくり。
Cyber City Volume 1は、EXOSがカオスと冷静さの間で完璧なバランスを保ち、3つの強力な作品を通して、広大な風景と分子レベルの音のディテールの間を揺れ動いていることを発見。