ARTIST : EXEK
TITLE : The Map and the Territory
LABEL :
RELEASE : 10/6/2023
GENRE : indierock, kraut, postpunk
LOCATION : Melbourne, Australia
TRACKLISTING :
1.On the Ground Floor
2.Welcome to my Alibi
3.Seamstress Requires Regular Breaks
4.The Lifeboats
5.Warszawa Centralna
6.It’s Just a Flesh Wound, Darling
7.French Alps Insurance Group
8.Glow of Good Will
オーストラリアの6人組、EXEKが6枚目のスタジオ・アルバム ‘The Map and the Territory’ をリリースした。2021年から2022年にかけてセルフレコーディングされたこのアルバムについて、フロントマンのAlbert Wolski(アルバート・ウォルスキー)は「これまでのEXEKのリリースに比べると、野心的な作品ではないかもしれない。良い意味で。8曲からなる本作では、曲作りに重点を置いており、コーラスやフックよりも長めのジャムが二の次になっている。これらの新曲はライブ環境に効果的に反映され、すぐにセットの人気曲となる運命にある。もちろん、ダビングされたドラム、『禁断の惑星』に出てくるロボットのようなギター、『白痴』を彷彿とさせる深みのあるシンセなど、EXEKを象徴するアルバム・サウンドマークも健在だ。
EXEKは今回も彼らのトレードマークであるレコーディング・プロセスに忠実である。何度も何度も編集した。ドラマーのクリス・スティーヴンソンがビートのコレクションを演奏し、それをサンプリングすることで、曲のアイデアの種を蒔いている。’Seamstress Requires Regular Breaks’ はその最たる例だろう。流麗なジャズ・ファンクのドラムロールが、硬質なポスト・パンクのマーチに変化し、また元に戻り、また元に戻る。しかし、ファンクはそれだけでは終わらない。 ‘Welcome to my Alibi’ や ‘Glow of Good Will’ は、90年代のヒップホップやR&Bが去った後を引き継いでいる。一方、’The Lifeboats’ と ‘It’s Just a Flesh Wound, Darling’ は、EXEKのラウドなモータリク・アーセナルだ。EXEKの最新作では、地図も領域も同じようにバランスが取れている。