Dylan Henner – The Shepherds [official soundtrack] EP

高名なエクスペリメンタル・アンビエント作曲家ディラン・ヘナーが、ニューヨークの映画監督ウッディ・レイ・タッカーによる手描き短編アニメーション『The Shepherds』に合わせて、木管楽器、金管楽器、ハープ、ピアノ、シンセシス、加工された声によるサウンドトラックで、自身初の映画音楽を発表した。

ウッディ・レイ・タッカー監督は、『The Shepherds』について、「住む場所を失った山あいの村と、その村の人々が驚くような新しい環境を理解しようとする物語である。「この映画は、物理的にも感情的にも故郷を失うことの衝撃を伝えている。この作品は、気候危機が、その被害を直接目撃することのない世界の地域であっても、私たち全員を結びつけていることを示唆している。

ディラン・ヘナーの核となる価値観（彼は気候危機と都市化に焦点を当てた数多くのレコードをリリースしている）と密接に共鳴するこの映画は、優しくも深く心を揺さぶる11分ほどの短編アニメーションで、偽りのないほど詳細な鉛筆画で描かれており、彼のサウンドトラックにぴったりの舞台となっている。ヘナーに期待するように、このサウンドトラックは、オーガニックとデジタルのサウンドデザインを注意深く絡ませ、その境界を曖昧にしている。

ディラン・ヘナーの11分の作曲は、映画制作チームによって、特定の瞬間を盛り上げ、支えるために意識的に編集され、つなぎ合わされた。しかし、このサウンドトラックは作品全体を統合しており、アニメーションの最終カットとは異なる聴き応えのある体験を可能にしている。