DJ Manny – Hypnotized

DJ Mannyのニューアルバム’Hypnotized’は、160bpmのハイパー・リズム・ミュージックというフットワークのフォーマットを、実に楽しい新しい方向へと押し進める新鮮なアイデアに満ちている。彼は、前作’Signals In My Head’のロマンティックなテーマをベースに、それをブルーの色合いで進化させ、非常に自然なサウンドの実験を新しいムードや音楽的色彩へと昇華させているが、決してアルバムをとっつきにくいものにはしていない。これは、DJラシャドのアルバム’Double Cup’（もちろんマニーもこのアルバムに参加している）が築いた境地を見事に受け継いでいる。’Hypnotized’は、リラックスしたR’n’Bローラーから、”WTF Goin On”や内省的な”You N You (ft. DJ Phil)”のようなロマンチックな苦悩の瞬間、そしてDJラシャド自身が共同プロデュースしたダブステップ風味の「Ooh Baby」のような激しい瞬間まで、マニーのスタイルを確固たるものにしている。一方、”Turn Me Up”のようなダークで神経質な曲は、ポール・ジョンソンのような最もワイルドなサウンドだが、フットワークのリズムとジャンプするようなドラム＆ベースラインと融合している。Opera’のアシッドと歌姫のヘッドファックや、オールドスクールなブケムスタイルのジャングルへのオマージュ”Lost In Da Jungle”のような、楽しくてハイプなダフトネスの瞬間もある。”Hypnotized”は、フットワークのテンプレートを自然な手軽さと卓越したスキルで拡張したアルバムだ。