CTM & August Rosenbaum – Celeste

ARTIST : CTM & August Rosenbaum
TITLE : Celeste
LABEL : Posh Isolation
RELEASE : 6/25/2021
GENRE : ambient, classical, modern
LOCATION : Copenhagen, Denmark

TRACKLISTING :
1.Cello Permutation
2.Masi Stone Duet
3.Sarabande
4.Angel
5Spider Web
6.Wasa Stone Trio
7.Crumar (Runway)
8.Celeste Song
9.Accordeon Permutation
10.Sedative
11.Even If
12.Piano Permutation (Final)

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コペンハーゲンコンテンポラリーで開催される「Celeste」展に合わせて、アーティスト兼ミュージシャンの(Cæcilie Trier)と が、とともに同名のニューアルバムを発表しました。この展覧会は、アーティストの Lea Guldditte Hestelund と Ea Verdoner とともに制作された、没入型のインスタレーションです。Trier と Rosenbaum の楽曲やインストゥルメンタル作品は、身体性とはかなさを追求した彫刻、ビデオ、振り付けのハイブリッド作品の要素としてギャラリーで見ることができます。彼らのアルバム ‘Celeste’ は、これらの録音を単独作品として発表しています。

は、コペンハーゲンを拠点に活動する、評価の高いピアニスト・作曲家です。ソロ作品で2つのデンマーク音楽賞を受賞しており、Zeena Parkins, Kim Gordon そして Jesper Just などと共演しています。Rosenbaum の作品は、映画のために委嘱されたり、パレ・ド・トーキョー、デンマーク王立バレエ団、メトロポリタン美術館などで演奏されています。Cæcilie Trier も同様にコペンハーゲンを拠点に活動しており、 という別名で音楽をリリースしています。最新アルバム ‘Red Dragon’ では、曲作りと制作の両面で実験的なアプローチを行い、静かに高い評価を得ています。チェロ奏者、ボーカリスト、作曲家として、ジャンルや分野を超えた様々なプロジェクトやコラボレーションに参加しています。

アルバム ‘Celeste’ は、12曲の組曲で構成されています。それぞれの作品は、他の作品と連動しており、作品の物質性を概念化し、感じ取るためのプリズムと考えることができます。展示されている物や表面を使って音の素材を開発し、空間自体の動きや触覚を念頭に置いて作品を構成した ‘Celeste’ は、展示物を聴覚的に表現すると同時に、展示物の中に見られる官能的な性質のいくつかを示しています。例えば、いくつかの作品では、インスタレーション内の石を叩いたり操作したりすることで生まれる音色が出発点となっています。これらのプロセスに、価値や暴走する実存的モチーフに関する詩的で哲学的な瞑想を投影すると、’Celeste’ に注ぎ込まれた穏やかなストロークのすべてにつきまとう、時間性や擬人化に関するテーマが理解できるようになります。

チェロ、アコーディオン、ピアノを中心とした楽器編成は、アルバム全体で明確に表現されていますが、それぞれの楽器の内部や周囲に見られる共鳴は、彼らが奏でる平穏でありながら好奇心に満ちたメロディーと同様に、説明的に感じられます。このアルバムではカデンツも弄られており、トリッキーな持続時間の感覚を促し、慎重にかき鳴らされたアンビエンスに聴き手を集中させます。アコースティック楽器とデジタル処理のメドレーの間に、Trier の超自然的なヴォーカルが残ります。歌詞には、登場人物や存在のスナップショットが含まれていますが、それらが入ってくると同時に焦点から外れていき、しばしば両義的になります。

ギャラリーから切り離された ‘Celeste’ は、どのカテゴリーにも分類しがたい、実に魅惑的な作品です。ひとつのカテゴリーに収まりきらず、さまざまな形をとりながら、全体としての存在感を示しています。繊細な構成は、優しいテーマにふさわしく、名前の由来となったインスタレーションと並行して、夢中にさせてくれる作品です。