Busty and the Bass – Forever Never Cares

カナダ系アメリカ人のソウル・ジャズ集団、Busty and the Bassにとって、コラボレーションは常に彼らの音楽の最前線。10年以上前にモントリオールのマギル大学で結成されたこのグループは、現在、北米の4都市に散らばっています。しかし、3枚目のスタジオ・アルバム『Forever Never Cares』の中心にはコラボレーションの精神があり、メンバーはかつてないほどの絆で結ばれています。

2022年に結成メンバーであり主要なソングライターであった1人がバンドを脱退した後、彼らはこの機会を利用して数年ぶりに創作プロセスに再挑戦。曲は個々のメンバーから、あるいは2、3人のメンバーからなる小規模な編成からグループに持ち込まれ、一緒に作曲。興味深いことに、より多くの声が曲作りに参加した結果、グループはこれまでで最も洗練された作品に仕上がりました。

ソウルとR&Bをアルバムの基軸としながら、ジャンルを超えた探求を散りばめたアルバム。インディー・ロックを取り入れたアップテンポのシングル “All The Things I Couldn’t Say To You “や “Wandering Lies “から、”Give Me A Smile “や “Never Get Enough “のようなスローなバラード、”Starstruck “や “No Angels “のようなセレブレーション・ポップ・ファンクまで、 「Smoke and the Pine」や「Holiday Drive」では70年代のシンガー・ソングライターのタッチを、「Far From Here」や「No Self Control」ではKamasi WashingtonやRobert Glasperと頻繁にコラボレートしているサックス奏者Terrace Martinをフィーチャーしたサイケデリック・ジャズの探求を。

ダイナミックなライヴ・パフォーマンス、広がりのあるアレンジ、結成メンバーのAlistair Bluのハートフルな表現力、Jordan Brownの別世界のようなファルセット、Katie Tupperのスモーキーなソウル、Son Littleのパワー、Magi Merlinの遊び心など、幅広いヴォーカル・アプローチが特徴。アルバムの方向性がわかったと思った瞬間、また思いがけない展開が待っていますが、最終的な目的地にはいつも歓喜させられます。