Blue Dolphin – Robert’s Lafitte

Blue Dolphinは2016年頃、テキサス州オースティン＆ヒューストン出身のワイルドで玉虫色のパンクバンドだった。1年の間に彼らは、メロディックな安らぎと実存的な憂鬱が混ざり合ったダークな血潮のような、賑やかで解放的なサウンドを作り上げた。この組み合わせは、’Peace?’や’Is This Real?’のような記念碑を示唆しているが、Blue Dolphinは、信頼と依存、最高のバンドが互いに演奏する喜びを通してシンプルに築き上げる練習場の団結を通して、自分たちだけでこの道を見つけたのだ。この繋がりによって勇気づけられたバンドは、大胆さと啓示に満ちた、記憶に残るような分断された爽やかな音楽を生み出した。ある時は、バンドが楽器をコントロールするのに必死になっているかのように、息もつかせぬ熱狂的な音符の響きが曲に乗っていく。またある時は、物思いにふけるような痛み、重みのある絶望を帯びる。それらはいつも、 Sarah Sissyのヴォーカルを押し出すための完璧な骨格を形成している。曲はスコールと揺れ動き、過負荷に達し、半死半生でガタガタ音を立てるが、シシーが歌い始めた瞬間、焦点の合ったビームになり、ブルドーザーのような澄んだ眼差しの力に変わる。

‘Robert’s Lafitte’は、テキサス最古のゲイ・バーの名を冠したレコードや、海洋生活の何とも言えない自由さ、あるいはエクスタシーの一種にちなんで名づけられたバンドが望む通りの、闇と弾力と謎と至福の奔流である。このLPには、Blue Dolphinの全音源が収録されており、3本の自主制作テープと4曲の未発表曲が含まれている。’Robert’s Lafitte’ はPost Present MediumとCleta Patraの共同リリースで、500枚限定である。Blue Dolphinのメンバーは、C.C.T.V.、Chalk、Mystic Inane、Chronophage、NOSFERATUなどのバンドで活動している。