The Ocean Blue – “Denmark”

‘Davy Jones’ Locker’ は、1999年にインディーズ・レーベルのMarch Recordsから限定リリースされた。しかし、1987年の結成以来バンドを追ってきた忠実なファンの軍団が、このリリースを神話的な地位に押し上げるのを妨げることはなかった。

このアルバムは、私たちにとって初のインディペンデント・リリースであり、外部のプロデューサーやエンジニアを使わず、自分たちのスタジオで自分たちだけで制作した初のレコードです」と、リード・シンガーでソングライターのDavid Schelzelは、8月25日にKorda Recordsからリリースされるメジャー・レーベル移籍後初のアルバム ‘Davy Jones’ Locker’ のリイッシューについて語る。

‘Davy Jones’ Locker’ は、バンドがメジャー・レーベルでの成功(伝説的なSire Recordsから評価の高いアルバムを3枚、PolyGram/Mercuryからもう1枚リリース)を離れてからの最初のアルバムだが、彼らに新しいことに挑戦する自由を与えた。音楽的な方向性、サウンド、アレンジメント、歌詞のテーマなど、さまざまな実験をしていた。

遊び心に溢れ、ジャングリーでゴージャスに仕上がったこのアルバムは、バンドのカタログと、80年代のレジェンドであるThe SmithsやNew Order、初期のブリットポップであるBlur、The LAs、The Trashcan Sinatrasといったオルタナティヴの領域に完璧に収まっており、同時にCigarettes After Sex、Beach House、Fontaines DCといった現代の同胞と並んで、時代を先取りしたサウンドを奏でている。

本日公開された新しいビデオを収録したシングル “Denmark “を中心に、Davy Jones’ Lockerはバンドの歴史を慎重に振り返っている。「曲の最初の行は、”霧や白昼夢のように、実体のあるもの……それを感じることができるか?”であり、過去、現在の瞬間、そしてバンドの将来の方向性についての考察への叙情的な旅が始まる」とデイヴィッドは説明する。ビデオ(ジーク・アンダース監督)は、こうした比喩的、文字通りの岐路に立つバンドを捉えている。空港を舞台に、過去と現在のバンドの映像が彼の背後で点滅する中、デヴィッドは曲の制作とビデオがそれにどのように関連しているかを振り返る: 「この曲の舞台は、バンドの転機となったデンマーク・ツアーだ。そのツアーの直後に、バンドの創設メンバーの1人が脱退し、現在のメンバーが加入した。ビデオは、これらのテーマとムードをすべて見事に捉えている。説明するより見た方がいい」

Posted on 08/07/2023