Superdown – “Rattle”

ボストン・マサチューセッツのバンド、Superdownは、明日がないかのように、一音一音を大切に歌う。ヴォーカルは穏やかなものから露骨なものまで瞬時に変化する。音楽は高揚し、激しい海を岸まで運んでくれるような推進力に変わる。もしSamiamとHot Water MusicがThe Gaslight Anthemのような感性を持ったら、Superdownになるだろう。

SuperdownのデビューLP『Return to Sender』では、バンドはこれからの展開のためのトーン・セッティングにほとんど時間を浪費していない。90年代のパンク/インディー・ロックにオマージュを捧げ、歪んだギターとドライヴするリズムの上で、不機嫌なヴォーカルがキャッチーなメロディーを奏で、曲の終わりには思わず口ずさんでしまう。過去を新鮮な形で蘇らせた10曲は、90年代がスーパーダウンの中で健在であることを感じさせてくれるだろう。

Posted on 08/04/2023