Snõõper – “Running”

Snõperのデビュー・アルバム ‘Super Snõper‘ に収録されている曲のほとんどは2分未満で、その多くは1分にも満たない。Third Man Recordsと契約したナッシュヴィルのパンク・バンドは、目まぐるしくエネルギッシュなノイズを短時間で演奏する傾向があり、小道具満載のライヴ・ショウを活気づけるのと同じ洒落たエスプリを音楽にもたらしている。だから、Super Snõõperのエンディング・トラックである “Running” が5分以上あることは注目に値する。”Running” は、ほとんどのSnõperの曲と同じように、チアリーダーが歌うバングルズ・ゴーン・パワーパフのような激しさをもたらすが、容赦ないベース・グルーヴの周りに不協和音ギターと非常に楽しいパーカッション・フィルを配し、そのテンションを時間とともに高めていく。その結果、ダンス・パンクの時代や、ある種のライブワイヤー・カートゥーン・クラウトロックを思い起こさせる。ヴォーカルのBlair Tramelは、この曲について次のように語っている:

「”Running” は、パンデミックの真っ只中、人々が絶望を感じ始め、すべてが本当に怖く感じ始めた時に書いた曲だ。私たちの国が不公正なシステムの結末を経験するのを見て、人々は手に負えないと感じた。ほとんどの日、私にできることは長い散歩やランニングをすることだけだった。物事が手に負えないと感じたとき、誰にでもできることはそれしかないのだと思う。私たちはいつでも頭から抜け出して、体の中に入ることができる。動いて、呼吸をして、ジャンプして、片足を前に出す」

Posted on 07/10/2023