King Gizzard & The Lizard Wizardが、シンセサイザーとエレクトロニック・ミュージックを取り入れた2023年第2弾となるニュー・アルバム ‘The Silver Cord‘ の詳細を発表した。「僕らはアマチュアの角度からエレクトロニック・ミュージックを聴いているんだ」とフロントマンのStu Mackenzieは言う。「僕はジュノ・シンセサイザーをギターのように弾くんだ。でも、モジュラー・シンセサイザーの使い方を知っているふりをするロック・バンドであることに平穏でありたかったんだ。僕たちは未知の海域にいて、さらに海から遠ざかっているんだけど、そこに身を乗り出して、出来上がったものに本当に満足できるところまでたどり着いたんだ」
アルバムのアイデアは、1980年代のシモンズの電子ドラムキットを手に入れたことから生まれた。「シモンズのドラム・キットは実にイカしている」とマッケンジーは言う。「ドラム・パッドがすべてこの小さな “エレクトロニック”ブレインに接続されるんだけど、このキットが出せる音はかなり初歩的なんだ。Cavsのシモンズ・キットを部屋の中央にセットし、練習スペースにあったシンセや家に転がっていたシンセを全部スタジオに引きずり出して、全部接続した。カオスだったよ。正直、今までで一番クールなスタジオだったよ」
‘The Silver Cord’ は10月27日にKGLWからリリースされ、1枚組のスタンダード・バージョンと、2枚組LPのエクステンデッド・バージョンの2種類がある。「最初のバージョンは本当に凝縮されていて、脂肪分をすべてカットしている」とマッケンジーは言う。「セカンド・バージョンでは、1曲目の “Theia”が20分もある。これは “全部入り”のバージョンで、ファースト・バージョンですでに聴いてもらった7曲に、制作中にレコーディングした他の曲を加えたものなんだ。ギズヘッズ向けだよ。僕はジョルジオ・モロダーとのドナ・サマーのレコードが大好きなんだけど、今はショート・バージョンは聴かないよ。私たちは、音楽を聴くということに関して、人々の注意力の限界を試しているのかもしれない」
バンドは最初の3曲、”Theia”、”The Silver Cord”、”Set” を公開し、12分の壮大なビデオに仕上げた。
