Kendra Morris – “What Are You Waiting For”

Kendra Morrisと彼女の新しいアルバム ‘I Am What I’m Waiting For‘ には、紛れもなく時代遅れの何かがある。荒削りなパワーハウス・ヴォーカルと、豊富なレコード・コレクションと愉快なノイズに対する気まぐれな直感を裏切るアレンジメントが組み合わさっている。活気に満ち、変化に富み、個性が詰まっている。

「どのように自分自身をレコードに落とし込むのか?トービットと私は、私の頭の中の滲み出たものを割ったような感じにしたかったの」とモリスが言うのは、共同作曲者でありプロデューサーのTorbitt Schwartz AKA Little Shalimar(Run The Jewels)のことだ。モリスは優れたヴィジュアル・アーティストであり、ストップモーション・アニメーターでもある。’I Am What I’m Waiting For’ がコラジスト的なアプローチを取り、ロニー・スペクターの気品と威勢の良さ、ナゲッツのコンピレーションに見られるアシッド風味のコーナー、ミッドセンチュリーのエキゾチカ・ミュージックをポストモダンに解釈したもの、ESGのクラッキング・スネアと砂糖菓子のような都会的なサウンドなど、あらゆるロックンロールの要素を茶目っ気たっぷりに組み替えながら、創造性を追求して過ごした人生から得た傷つきやすい洞察の瞬間を提供しているのは、適切なことだ。

Posted on 07/12/2023